「Doctor’s Four Seasons 2017 Summer Vol.43」に掲載されました – メディカルノート事業承継・M&A | クリニック、介護、薬局を中心としたヘルスケアM&Aサービス
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2017.05.08

「Doctor’s Four Seasons 2017 Summer Vol.43」に掲載されました

「Doctor’s Four Seasons 2017 Summer Vol.43」に、メディカルノートM&A事業責任者の長田耕一が執筆するコラムが掲載されました。

 

 

 

 

医院の広告マネジメント

-安定期の医院が意識する広告とは-

 

「いまの地位を保ち続けるには、広告の力が必要なんです」
これは仙台にある和菓子メーカー社長の言葉です。このメーカーが販売している「萩の月」というお土産は、誰でも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。知名度も売上も十分あるこの会社が今でも広告を重要視している基には、次の様な考え方があるそうです。
「会社の支店や学校が多い仙台では転勤や卒業で人口の約1割が毎年入れ替わる。単純に計算をすると3年間広告をしないと人口の約3分の1が萩の月を知らないことになる。だから、いくらいま知名度があるからといって広告を欠かすことはできない。」
周辺環境は常に変化しています。いまの状態を維持し続けるためには変化を見過ごさずに対応し続ける必要があるという考え方は、開業から5~10年を過ぎて「安定期」と呼ばれる時期に至った医院にとって参考になるものです。

 

「クリニックM&A」という事業をしていると、医院の開業から承継までの長期間に渡る資料をみる機会が多々あります。長い期間を通してみると殆どの医院が短いピークを迎えた後は少しずつ売上が下がり、昔の資料を出すときに「以前は良かったのだけど」と言う感想を付け加えざるを得ないような状態となっていきます。安泰は、工夫や努力なくして続かないということです。

 

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常に見直す必要があるものは、決して広告だけではありません。
ある産婦人科医院では、3年に1度必ず何かしら医院に手を入れています。医院にとって必要だから改装するのではなく、妊婦や家族の意識の変化は流行と同じように周期的に変化するものと捉え、その周期を3年と考えての改装です。
改装にあたっては、働く側の都合よりも妊婦や家族の意識変化を中心に内容が検討されます。それは、一人用の病室を家族が泊まれるような病室に変更するといった大掛かりな改装ばかりでなく小さな内装の変更となる場合もありますが、3年に1度という決まりだけは必ず守っています。
このケースは、周辺環境の変化を見過ごさないために、常に変化することを前提として行動を起こしているケースといえます。

 

今でも広告のなかでHP広告は最重要なもののひとつですが、すでにHPの見直しさえ行えばという時代ではなくなりつつあり、あらゆることを広告に結び付ける発想を持つことが必要になってきています。
安定期に入った医院だからこそ医院自体を定期的に見直すという行為が実行でき、それを告知することで広告として活用することができます。
開業後の長い期間で医院を知っている人は増えていますが医院を知らない人も増えています。何もしないでいると、「知らない人」はそのまま「知らない人」のカテゴリーに留まります。そういう層に対して、変化した、変更した、という告知は開業したという告知と同様の意味を持ちます。これこそが安定期に入った医院が意識すべき広告といえます。