「Doctor’s Four Seasons 2018 Summer vol.47」に掲載されました|メディカルノート事業承継
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2018.05.07

「Doctor’s Four Seasons 2018 Summer vol.47」に掲載されました

メディア掲載

「Doctor’s Four Seasons 2018 Summer Vol.47」に、メディカルノート事業承継 事業責任者の長田耕一が執筆するコラムが掲載されました。

 

  

 

 

クリニックM&Aよろず相談所④
―M&A視点でみる事業価値とは―

 

今回は、M&Aという視点からみたクリニックの事業価値について考えてみましょう。
どんな事業であれ、事業には多様な価値があります。クリニック事業も例外ではなく、大きく分けると「地域医療における公共的価値」「私的事業としての経済的価値」という異なるベクトルでの価値が存在します。
公益と私益、本来は比べるようなものではありませんが、視る位置によって比重の置き方が変わってきます。

 

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「身を削って地域に貢献してきた。その評価がこんな金額なのは納得できない」

そこは、首都圏の閑静な住宅街の一角にあるクリニックでした。自身が後期高齢者の年齢になってからでも、数は減ったけれど往診もするし時間外対応もする。地元では赤ひげ先生と呼ばれるぐらいに労を厭わず地域を支えてきた院長の言葉です。
譲渡条件を決めるために決算書や診療圏などを基に事業価値算定を行いましたが、そこで示された数字にショックを受けたのです。古くからの患者さんのために、長年働いてくれたスタッフさんのために、地域医療のためにという思いで医院を続けてきた院長にとっては、確かに受け入れがたい金額だったろうと思います。

 

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「今までのやり方は続けられない、内装機材は入れ替えが必要。そんな金額は出せない」

そこは、駅まで徒歩で15分かかる住宅街の一角で、最寄駅は首都圏でありながら乗降客の少ない駅だし再開発で住民が増えるといった予定もない、そんな場所にあるクリニックでした。ご高齢の院長は、科目、年齢に拘らず休憩中であれ休日であれ来れば診るという方針のため、誰にしろそのままの診療を引き継ぐことは不可能でした。
譲渡を検討するために売主の希望を聞いた候補医師の言葉です。利益は出ておらず、古い院内をリニューアルするために費用が嵩む、それでも自分で一から始めるよりは良いかもと興味を持った医師にとっては、思った以上の金額だったろうと思います。

 

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視点が異なっているのですから評価が異なるのは当然です。行きずりの交流であれば付き合わなければいいだけですが、M&Aの交渉相手となるとそうはいきません。
例えば、ファッションブランドの様な事業であれば、仮に利益が出ていなくてデザイナーが引退するとしても、有名ブランドという価値に高い評価がくだされるケースはよくあります。しかし、クリニックの場合は、院長が代わっても院名だけで患者が集まり利益が増えることは難しいでしょう。
売主にとって酷なようですが、M&Aの視点からクリニックの事業価値を判断する場合は、譲渡時点にその医院がどれだけの経済的価値を持っているかに重きが置かれます。

 

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